ひとのこころ

ひとのこころは、理解できるようで理解はできないもの。

思うように操ることもできない。

希望を伝えても、必ずしも応諾いただけるものでもない。

伝えても、伝わらなかった思いが距離を生み、小さな溝が気づけば、言葉を発するのがためらわれるほどの谷になっていることもある。

ほんの些細な失敗のつもりが、取り返しのつかない重大なミスだったことに後で気づくこともある。

それでも、繋がりを取り戻したい。

その場合は、自分からがんばって橋を架けるしかない。

それは、谷が大きいほど難工事だ。

途中で気持ちが折れるのが先か、最後までやりきることができるか。

どこまで頑張ってもたどり着けない可能性もある。

努力が徒労に終わるかもしれない。

それでも、伝わるまで、伝えたい思いがまだあるのなら、努力し続けるしかない。

ひとのこころはわからないのだから。

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